Coleopterological Society of Japan

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科博で初めての特別展『昆虫』

日本甲虫学会 会長 野村周平

 本年7月13日から、上野公園内の科博本館で、「特別展『昆虫』」が行われています。これは私ども動物研究部陸生無脊椎動物研究グループの3名と、九州大学総合研究博物館の丸山宗利さんが約2年前から準備し、沖縄やフランス領ギアナ、マダガスカルに取材に訪れ、このたびようやくオープンに至ったものです。一般向けの目玉展示としては、昆虫5種の巨大模型や、大型のカブトムシ、クワガタムシ、G(ゴキブリ)の部屋などがありますが、甲虫学会会員のような甲虫の専門家にとっても十分楽しめるものとなっているはずです。昆虫標本の総点数約5万点を並べた「標本回廊」では、科博所蔵のスメタナ・コレクション(ハネカクシ)、新井久保コレクション(アマゾンのカミキリ)に加えて、「世界のクワガタムシ大図鑑」にも使われた、藤田宏さん所蔵のクワガタ・コレクションをお借りして展示することができました。また、ヤンバルテナガコガネのホロタイプ標本は、1984年の新種記載以来、長い間門外不出とされていたもので、このたび初めて展示公開されることになりました。野村のアリヅカムシのタイプ標本もこっそり展示しています。さらに世界のさまざまな昆虫の3D映像を自分で操作して楽しめるシステムを、小檜山賢二さんに構築していただき、第1、第2会場で展示しています。この体験展示は昆虫好きの子供さんたちに大変な人気があります。特別展「昆虫」は10月8日まで開催です。http://www.konchuten.jp/
左:昆虫の多様性を示したゾーンのにぎわい;右:標本回廊、甲虫のパート(上2段スメタナコレクション、中一段科博の一般所蔵標本、下2段新井久保コレクション、さらにその下平置き藤田宏コレクション)。