Coleopterological Society of Japan

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新会長ごあいさつ

日本甲虫学会 会長 大原昌宏

野村周平 前会長の後を受けて、2019年1月より2年間学会長を務める大原昌宏です。遅ればせながら、会員の皆さまにご挨拶させていただきます。

日本甲虫学会の会則第二条に「本会は,甲虫学に関連する科学の振興を図ることを目的とし,研究成果を公表し,また会員相互の知識の向上と親睦をはかる」と目的が記されています。この目的を達成するため、今後2年間に学会が取り組むべき課題のうち、僭越ながら、いくつか私が重要と思うことを挙げさせていただきます。

1.「研究成果公表促進のため「Elytra NS」と「さやばね」の電子化の準備」
 多くの学会誌がその利便性から紙媒体を無くし電子ジャーナルに変わりつつあります。しかし、本学会では慌てて印刷冊子をなくす必要はないと思っています。会員外の方が最新の記事をすぐ読むことができないなどの不便さもありますので、改善可能な部分は、学会誌電子化の準備として進めるべきと考えています。Web上での論文単体の電子マネーによる購入や、著者負担のオープンアクセスなどの方法の検討、同時に論文のDOI登録、記載種のZoobank登録なども検討を進めたいと思います。

2.「大会のあり方」
 会員相互の知識の向上や親睦のため、大会は非常に大きな役割を持っており、学会の重要な活動と考えます。しかし大学や博物館研究者の減少により、大会受入可能な会員・組織が減り、毎年の開催に支障をきたすまでになっています。大会事務局をサポートする恒常的な体制を学会事務局に設けるなどの検討を進めたいと思います。また国際化を進めるため、海外からの大会参加者を増加させることも積極的に行いたく思います。

3.「普及事業と社会貢献、そして次世代育成」
 これまでの学会では自然保護委員会などによる社会との接点は活発であったものの、教育普及や次世代育成については積極的な貢献が少なかったように感じます。調査観察例会のあり方も見直す時期に来ているようです。会員外の小中高生が参加できる例会や標本作り講座などの企画を考えたいと思います。会員の所属する博物館などと連携し、学会として積極的に次世代育成に関わっていくことも検討できればと思います。

以上、三点ですが課題を記させていただきました。これらのことを達成するには新体制の副会長・幹事・委員長の皆様のご協力が欠かせません。特に英文誌・和文誌編集委員会の吉武 啓・保科英人両委員長、将来検討委員会の細谷忠嗣委員長には強くご協力をお願いする次第です。よろしくお願い申し上げます。

最後に、学会のあり方や運営方針にご意見がありましたら、私個人までご連絡いただければ幸いです。一つの課題解決の取り組みは、実はいくつかの課題と関連しており、並行して同時に解決をしなければならない複数課題の取り組みである場合がほとんどと思います。私個人の知恵は限られたものです。是非とも皆様のご協力をお願い申し上げます。

それでは2年間、どうぞよろしくお願いいたします。