Coleopterological Society of Japan

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国立科学博物館附属自然教育園(東京都港区白金)の甲虫相調査

日本甲虫学会 会長 野村周平

 私ども国立科学博物館では、東京都港区白金(しろかね)にある、附属自然教育園の生物相調査を昨年度から実施しています。この自然教育園は、JR山手線目黒駅から歩いて10分ほどの場所にあり、周囲の殺風景な住宅街に比べると、緑濃いエリアです。貴重な都心の緑地であるとはいえ、皇居に比べると格段に狭いのが、非常に残念です。

 この自然教育園は、当学会にとっても重要な場所です。科博の4研究部が新宿百人町からつくばへ移転したことによって、当学会の東京例会を百人町の分館で行うことができなくなりました。そこで、交通の便の良い自然教育園が後継候補に上がり、現在では東京例会のほとんどがこの自然教育園で実施されています。

 生物相調査の方へ話を戻すと、当学会の山崎裕志会員、松原豊会員、上田衛門会員、亀澤洋会員にもお手伝いをお願いして、調査を実施しています。この自然教育園は園全体が天然記念物に指定されており(図左)、園内での昆虫採集は原則禁止です。昨年度は調査許可申請の都合で、調査が7月後半からしか実施できなかったのですが、今年度は4月からすでに数回実施しました。場所が場所だけに、また敷地面積も少ないために、大したものは見られませんが、都心では珍しいアオカメノコハムシがアザミの葉上に見られます(図右)。

左:自然教育園の環境;右:都心では珍しいアオカメノコハムシ.