Coleopterological Society of Japan

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各委員会からのお知らせ

欧文誌編集委員会
和文誌編集委員会
選挙管理委員会
[Aug. 23, 2016]

自然保護委員会[Apr. 1, 2017]
学会賞選考委員会

欧文誌編集委員会

投稿者向けのフォーマットを作成しました(こちら)。

和文誌編集委員会(Mar. 15, 2014)

和文誌「さやばね」ニューシリーズの投稿規定を一部、変更しました(こちら)。

選挙管理委員会[Sep. 28, 2016]

日本甲虫学会第4期会長および評議員選挙について
 結果はこちらに掲載。

自然保護委員会[update: Apr. 1, 2017]

1)やんばるの米軍北部訓練場返還地立ち入り規制に関する注意喚起
 2016 年12 月22 日に沖縄島の米軍北部演習地の過半約4千ヘクタールが日本に返還された.現在,返還地は防衛局の管理下に措かれているが,弾薬,毒物などの危険物に関する調査や世界遺産登録に向けた自然環境の調査が終了するまで立ち入り禁止の措置が実行されることになり,該当地域との境界には立入禁止の立看板も設置されている.会員諸氏におかれては,採集時などに立入禁止区域内に入らないよう十分に注意されたい.

2)「種の保存法」に基づく国内希少野生動植物種の取り扱いに関する注意喚起
 2017 年2 月22 日に「種の保存法」に基づいて国内希少野生動植物種に指定されているシャープゲンゴロウモドキの標本販売容疑で逮捕者が出た.逮捕された人物は会員ではなかったが,この機会に会員諸氏に対し「種の保存法」を正しく理解し,誤った解釈で法を犯すことがないよう注意を喚起したい.今回販売されていた標本は,本種が国内希少野生動植物種に指定される以前に採集されたものであった.種の保存法に指定された種に関しては,採集はもちろん,指定後に採集された標本の所有や販売,譲渡等が違法となり,処罰の対象となることは誰しもが理解しているだろうが,「種の保存法」には遡及性があり,指定前に採集された標本であっても販売や個人への譲渡は禁止されていることには留意が必要である.一方で,指定前に採集された標本や生体を所有し続けること自体は問題ないし,「教育または学術研究」のために大学などの機関や,「繁殖または展示」のために博物館や昆虫館などの施設に,指定前に採集された標本や生体を所定の手続きを経て寄贈することは認められている.ただし,寄贈先の機関や施設の区分によって,寄贈を
受けた側からの届出手続きのみで済む場合と,寄贈者と寄贈先の双方からの届出手続きが必要となる場合があるなどの差異があるため注意が必要である.詳しくは,以下の環境省のHP や解説記事を参照されたい.
 環境省HP http://www.env.go.jp/nature/kisho/kisei/yuzuri/index.html
 矢後勝也,2016.博物館における昆虫標本の受け入れ状況—標本寄贈に関する準備と対策—.チョウの舞う自然,(23): 12–15.

西表島におけるマルバネクワガタ類の採集に関する緊急のお願い
                      2016年10月12日

 平成25年に西表島が「奄美・琉球」世界自然遺産候補地に選定されたことを受け、竹富町では町内各島の生物多様性の積極的な保全に向けて現行の自然環境保護条例の改正に着手し、昨年8月には有識者や地元住民代表、行政関係者らで構成される竹富町自然保護審議会が設置された。現在、審議会において、保護区や保護対象種の選定に関して、生物多様性解明に寄与する採集行為の重要性を十分に認識した上で、恣意的な選択にならないよう科学的知見に基づいた明確な基準に照らして必要最小限に絞った選定となるよう議論が続けられている。
 こうした審議の最中、これまでにない多数のマルバネクワガタ類の採集者が昨秋、西表島に殺到する異常事態が生じた。これは石垣島のヤエヤママルバネクワガタとチャイロマルバネクワガタの採集が石垣市の条例によって規制された影響によるものと推察されるが、国内希少野生動植物種の指定を受けたオキナワマルバネクワガタの採集も禁止された今シーズンは、国内で唯一マルバネクワガタ類の採集が規制されていない西表島に、さらに多くの採集者が集中することが予想される。

 残念なことに、高尾山のアオタマムシ、沖縄島北部のオキナワホソコバネカミキリ、西表島のヤエヤマコクワガタなど、近年、特定の種を狙った一部地域への採集者の過度な集中は、地元住民や自治体との間で様々なトラブルを引き起こした。もし、今シーズンにマルバネクワガタ類の採集者が西表島でさらなるトラブルを引き起こすことで、地元感情が悪化すれば、昆虫採集に対する評価が歪められ、審議会での議論がマルバネクワガタをはじめとする昆虫類の採集規制強化へと傾き、結果的に西表島を含む竹富町の生物多様性の解明が著しく遅れることが大に懸念される。

 このような状況を鑑み、日本甲虫学会自然保護委員会は、会員諸氏に対し、今年の成虫発生シーズンを前に、西表島でのマルバネクワガタ類の採集にあたっては、無用なトラブルを引き起こさないためにも、以下の注意事項を遵守し、社会の一員としてマナーに則った行動をとるよう強く要望する。 

1)法律や条例などを遵守し、地域の慣習に従う。御嶽など信仰上の聖地や無断での私有地への立ち入りは厳に慎む。軋轢を生まないよう地域社会との積極的な対話を心がける。

2)採集地の自然環境の保全に努め、景観および利用者の感情を損なう行為を控え、その場所を利用する人たちに迷惑をかけない。ゴミやタバコの吸い殻の放棄(使用後のトラップの放置も含む)、通行の支障となるような駐車、集落近辺での深夜の徘徊、道沿いでのトラップの設置、木や竹の伐採を伴う進入路の開墾、耕作地の踏み荒らし、散策や写真撮影をしている人の目前での採集などは厳に慎む。

3)販売や譲渡だけを目的とした採集は厳禁とし、地域の個体群サイズを配慮して採集する。生息環境の破壊を伴う幼虫の採集や餌フレークの採取は厳に慎み、成虫の採集も必要最小限に留める。個人が個体群に影響がないと判断しても、採集行為の累積が結果的に個体群存続に深刻な影響を与える例が後を絶たないので、その点に特に配慮する。

  昆虫採集に対して向けられる現在の社会の評価は我々が考えている以上に極めて厳しいものである現実を受け入れ、謙虚に活動を継続していくことを切に望む。

<追記>
「マナーを守って」マルバネクワガタの採集 甲虫学会が呼びかけ
八重山毎日新聞10月17日
http://www.y-mainichi.co.jp/news/30595/


 与那国島の自衛隊基地配備に関わる環境保全対策の現状について
 与那国島の自衛隊基地は関連主要施設が竣工し,環境保全対策も最終段階を迎えた.苅部・北野両自然保護委員の尽力で整備を進めてきた2 つの代替池では現在までに希少種9 種を含む68 種の水生昆虫の定着が確認されており,順調な成果が上がっている.8 月7 日には代替池を利用した地元住民への啓発活動として,「ビオトープ昆虫学習会」が開催され,子供達を含む多数の地元住民の参加があった.また,自衛隊関係者への啓発活動の一貫として,駐屯地内に代替池の整備を始めとする環環境保全対策の概要を記した案内板が設置されることになった.11 月中旬には自衛隊関係者を対象とした与那国島の希少昆虫とその保全に関する学習会も実施され,苅部・北野・荒谷の自然保護委員が講師として参加する予定である.[学会和文誌さやばねNS、No.23掲載]


やんばる国立公園の指定について
 「奄美・琉球」の世界自然遺産登録を睨み,沖縄本島北部の国頭,東,大宜味3 村にまたがる陸域と海域約17,300 ヘクタール(陸域約13,600 ヘクタール,海域約3,700 ヘクタール)が2016 年9 月15 日「やんばる国立公園」として正式に指定された.完全な新規での国立公園指定は2014 年の慶良間諸島国立公園以来で,33 カ所目となる.

 「やんばる国立公園」では,脊梁山脈地域を中心に点在する特別保護地域を繋ぐ形で第1 種特別地域が指定され,山麓部に第2,3 種特別地域が広がっている(ただし米軍北部演習場を除く).指定区域の詳細に関しては下記の環境省HP にて「やんばる国立公園の区域図」を確認いただきたい.(http://www.env.go.jp/press/102972.html

公園の核心部である特別保護地域では昆虫を含む動植物の採取はもちろん,落葉や落枝の採取や木竹の損傷も厳に規制されている(自然公園法第21 条第3 項).また,特別保護地域より規制が緩い第1 〜 3 種特別地域であっても,生息地の破壊を伴う採集や景観を著しく損ねるトラップの設置などは,木竹の伐採や工作物の新築(改築,増築を含む)に関する規制(自然公園法第20 条第3 項)に抵触する可能性がある.

今後,学会員の皆様におかれては,沖縄北部で調査・採集を実施される場合には,これらのことを念頭に良識とマナーを守り,トラブルを起こさないよう十分にご配慮いただきたい.
なお,本国立公園について不明な点は「環境省やんばる野生生物保護センター(TEL: 0980-50-1025)」までお問い合わせ願いたい.[学会和文誌さやばねNS、No.23掲載]


国頭村営林道の夜間通行規制について
希少動植物の採取や,ゴミの不法投棄を目的とする車両の夜間林道通行による小動物のロードキル(轢死)が増加していることを問題視した国頭村では,9 月1 日より希少動物保護のために同村営林道全線の夜間通行止(通年)を開始した.該当する林道は以下の通りである.

浜Ⅰ号線,浜Ⅱ号線,奥間線,与那線,謝敷線,辺野喜1号線,辺野喜2号線,宜名真線,チヌフク線,尾西線,安波線

上記の林道では通行禁止区間の始点と終点の林道脇に看板が設置されており,夜間の通行にあたってはあらかじめ国頭村長の許可を受けなければならない.詳細は下記の国頭村役場経済課のHP をご覧いただきたい.なお,夜間林道通行許可申請書の様式も同HP からダウンロードできる.
http://www.vill.kunigami.okinawa.jp/category/k_keizai/
今後,国頭村で調査・採集を実施される学会員の皆様におかれては,夜間林道通行規制に十分にご留意いただきたい. [学会和文誌さやばねNS、No.23掲載]

学会賞選考委員会

2016年度各賞受賞者

・論文賞:福田侑記氏,山迫淳介氏,小川遼氏,酒井雅博氏

Review of the Japanese species of the genus Cicindela(Sophiodela) (Coleoptera, Carabidae, Cicindelinae) based on the characters of internal sac.Elytra (n. ser.), 5(2): 269-280. (2015.11)

・功労賞大林延夫氏,高桑正敏氏

・奨励賞土岐和多瑠氏

※奨励賞の他薦,自薦が少ない傾向.積極的な推薦をお願いしたい.